HOME>アーカイブ>天災にも強い森林を育てるために必要な管理

なぜ必要なのか

木材

日本は高温多湿な気候なので、放っておくと所構わず雑草が生えてきます。人の手が入らない森林の中では、さまざまな雑木や蔓植物が繁茂して、足の踏み場もない状態になるのが普通です。すると太陽光線が地上にまで届かないため、一本一本の木が健全に育たなくなり、ひょろひょろした木ばかりの「線香林」「もやし林」になってしまいます。そうなる前に余計な木を伐採して、材木として価値のある木を育てることが間伐の目的です。人工林では木を真っ直ぐに育てるため、あえて過密に植林することがあり、間伐は必要不可欠な作業といえます。成長過程で傷のついた木や、生育の遅れた木が間伐の対象になります。この作業によって日光を十分に浴びれば、枝葉を茂らせた太く立派な木が育ち、森林全体の健康および商業的価値を保つことができます。ある程度まで育った木は、間伐材として再利用されることもあります。

防災と環境保護への役割

木材

間伐は材木の価値を保つだけでなく、防災や環境保護のためにも重要な役割を果たしている点が注目されています。ひょろひょろした木ばかりの線香林は風水害や雪害に弱く、台風などの自然災害で簡単に倒れて、山崩れや土石流を引き起こす原因になります。日光が十分に届かない森林の中は下草が生えにくく、一本一本の木も根がしっかり張っていないので、土壌を支えることができないわけです。健全な森林の保水力は平地の3倍と言われており、適切な間伐をしなければ洪水が起きやすくなると同時に、土砂が河川に流入して漁業にも被害をもたらします。このほか枝葉を茂らせた健康な木は大量の二酸化炭素を吸収することから、間伐は地球温暖化防止にも貢献するとされています。

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